【検証】極度のなで肩は肩パッドで補正できるのか?
なで肩って嫌ですよね!?!?!?
突然すみません。でも、なで肩でいいことってひとつもありませんよね?ね?
これは夏に新調したショルダーバッグです。めちゃくちゃデザインが気に入ってます。
…………が。
数歩歩くだけで肩からずり落ちる。びっくりするほど落ちる。こんなんじゃストレスしか溜まりません。
私はただオシャレなバッグで街を悠々と歩きたいだけなのに……!
思い悩み、あれこれと思考を張り巡らせていたとき、イヤホンからある曲が流れてきました。
大好きなバンド・ヤバイTシャツ屋さんの名曲、「肩 have a good day」。『肩幅の広い人の方が肩幅の狭い人よりも発言に説得力が増す 肩幅の広い人の方が肩幅の狭い人よりもみんなから支持される』
……………………!
そうか!!!!!!!!!
なんでこんな簡単なことに気づかなかったのでしょうか。なで肩が嫌なら盛ってしまえばいい。この世に「肩を盛ってはいけない」なんて法律は存在しないのですから。
誰も私を止められない。邪魔はしないでくれ。
というわけで、手芸店で肩パッドを買ってきました。
帰ってきてから気づいたのですが、同じサイズを買うつもりがSサイズとMサイズをそれぞれひとつずつ買ってきてしまいました。コブみたいになってしまったら見た目がやばいですね。フタコブラクダならぬフタコブヒトですね。新種の生き物としてサンプリングされてしまうかもしれません。
メルカリでいつまでも売れない服の写真?
違います、売りません。今回はこのカーディガンにパッドを縫っていきます。
袖側に一か所、前身頃側に一か所の計二か所縫い付けるだけでいいのでとても楽です。被服実習でミシンでさえまともに扱えなかった人間なので、完全に手縫いだけで作業が完成するのはありがたいことですね。
さて、そうこうしているうちに縫い付けが終わりました。所要時間はおよそ30分ほど。
早くこの服を着て歩きたい!
なで肩を脱却したい!!!!!!
いてもたってもいられなくなり、私はすぐさま外へ飛び出していきます。
肩パッドの効果は表れるのでしょうか?期待で胸がいっぱいです。
それでは、早速検証を始めていきましょう。
よろしくお願いします。
検証は以下のゆるゆるなルールに則って行います。
急遽呼び出した友人に計測をお願いしました。こんなののために?
①肩パッドなし
まずは、シンプルにそのままいきましょう。
よーい……スターt
ズルッッッ!!!!!!
……え?
足を踏み出した一歩目で落ちました。なんで???どうして???
一応秒数も訊いておきましょう。
「今の何秒だった!?」
「……ごめん、一瞬過ぎて測れてない(笑)」
おい、誰が笑っていいっつったよ。あとで見てろよ?
《結果》測定不能
②肩パッド着用
気を取り直しましょう。本題はここからなんですから。
きっと、肩パッドがその力を存分に発揮してくれることでしょう。
フタコブヒトになっていなくて安心しました。
それでは……スタート!!
も う 落 ち そ う
え?なんで???がんばってよ!!!!ねぇ!!!!
あ。
あ~~~~!!!!
「……何秒?」
「9秒」
……肩パッドなんて、所詮こんなもんなのか?私が期待しすぎたのか?
脳内を駆け巡る「虚無」の二文字。
《結果》9秒
………この手は使いたくなかったんですが、こうなったらもう……
③肩パッド+タオル
オフの日の女子プロレス選手?
見た目がかなり屈強になってしまいましたが、まぁいいでしょう。
これで街を歩けるか、と訊かれたら首を横に振らざるを得ません。私は可憐な乙女なので……
これならきっと大丈夫でしょう。それではスタート!!
滑り出しは好調。このままいけるか……?
あ!!!危ない!!!!!
あ~~~~~~!!!!!
綺麗すぎる垂直落下。
しかし、先のふたつよりは記録が伸びているはず……!!
「何秒だった!?!?」
「……10秒」
どうして……?そんなに伸びないのはなぜ?
私は肩の神に見放されてしまったのでしょうか?
「カーディガンが滑るんじゃない?」
ずっと黙っていた友人が口を開きました。
そうか……この服、滑るのか。なぜこんなことに早く気付かなかったのでしょうか。
それなら、こうすれば!
《結果》10秒
④肩パッド+タオル+コート
もう何も怖くない。早速始めましょう。
………………
友人の指摘は正しかったようです。全く紐が下がってきません!
長かった……。これまで、私を幾度となく苦しめてきたなで肩と、ようやく決別できる…………!!
このまま、どこまでも行ってしまえそうです。何も怖くない、何も気にしなくていい、ずっと………
「ちょっと!どこまで行くの!?」
友人の呼びかけも、もはや届きません。
「肩幅の広い人のほうが肩幅の狭い人よりも発言に説得力が増す けど 肩幅の広さを気にせずに心の広さを大切にすることに決めました」